category: 散文
DATE : 2009/04/13 (Mon)
DATE : 2009/04/13 (Mon)
満開の頃までは、天気のよい昼間に眺めるのが好きだが、
散り始めてからは、夜に眺めるのが雰囲気があって良い。
それが月夜なら、言うことなし、ではないか。
花
今を盛りと一斉に咲いた花たちは、
その短すぎる刻を終えて去ってゆく。
静かに咲き続けることも許されず、
風に追われ捕らわれて行く。
無機質な光に照らされながら、
足早に闇へと消えてゆく。
花の雨の中に立ち風のうなりを聞く。
去り際に美しさを魅せる、
花の姿を見送る。
触れもせずすり抜けるように去ってゆく。
私と傍らの猫の他には、
美しき花たちを見送る者はいない。
縦書レイアウト(pdf)
花 by t.ogawa is licensed under a Creative Commons 表示-非営利-改変禁止 2.1 日本 License.
散り始めてからは、夜に眺めるのが雰囲気があって良い。
それが月夜なら、言うことなし、ではないか。
花
今を盛りと一斉に咲いた花たちは、
その短すぎる刻を終えて去ってゆく。
静かに咲き続けることも許されず、
風に追われ捕らわれて行く。
無機質な光に照らされながら、
足早に闇へと消えてゆく。
花の雨の中に立ち風のうなりを聞く。
去り際に美しさを魅せる、
花の姿を見送る。
触れもせずすり抜けるように去ってゆく。
私と傍らの猫の他には、
美しき花たちを見送る者はいない。
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